情報技術(IT)エコシステムは、多くの企業で複雑化の一途をたどっています。新型コロナウイルス感染症の影響が永続化するなか、あらゆる業界の企業でグローバルな労働力に悪影響が生じ、適応性のあるリモートITインフラが必要となっています。このような技術的な要求が高まる現在、企業ではすべてのデジタル資産を可視化して、最大限に管理・活用することが、これまで以上に重要になっています。
中小企業のIT部門では、このような技術を常時監視することがたちまち大きな負担となる可能性があります。特にデジタル時代のリモートワークにおいては、従業員が複数の業務用デバイスを持っている場合、この作業の時間的な負担は急速に増加します。Gartnerは、昨年時点で、企業で日常業務に使用されているエンドポイントは推定58億あったと推定しており、この数は技術の進化に伴い急激に増加すると予想しています。
企業は、エンドポイント管理ソリューションを採用し、すべてのデバイスを統一して監視することで、ITコストの削減、貴重なリソースの再配分、セキュリティリスク管理の改善を実現し、データ侵害やそれに伴う訴訟の可能性を最小限に抑えることができます。
統合エンドポイント管理ソリューションとは
Gartnerは、統合エンドポイント管理(UEM)技術を、「悪意のある活動を検出して、動的なセキュリティインシデントやアラートへの対応に必要な調査および修正機能を提供するエンドポイントデバイスに導入されるソリューション」と定義しています。この技術は、モバイルIT環境の管理、ユーザーの行動監視、エンドポイントの定期メンテナンスなどに活用できます。
UEM技術は、ソリューションを活用することで競合他社に対する競争力を高められることが多くの企業で認識され、全社的な導入が加速的に進んでいます。
組織のニーズに合ったUEMを採用しなかった場合、リソースの無駄遣いやセキュリティ侵害だけでなく、すべての業務において競合他社に遅れをとる危険性があります。
UEMベンダーの選定方法
UEMにはさまざまな選択肢があるため、収益性を最大限に高める技術を見極めることが、企業にとっての課題となっています。
多くの企業がUEMの導入によって期待できる投資対効果を判断する際にトンネルビジョンに陥り、技術投資に必要な資金だけに注目しすぎていると、Security Intelligenceは警告しています。専門家らは、それに代わって、エンドポイント管理プロセスに無駄に使われている人的資本について慎重に検討することを推奨しています。技術の導入と設定、デバイスの監査と更新、サポートチケットの解決に要する時間を組織全体で特定することで、UEMによってどのような非効率性を解決する必要があるのかについて理解を深めることができます。
エンドポイントの手動管理に必要なサポート作業は、エンドユーザーの潜在的な自律性を損なうだけでなく、ITチームやエンドユーザーの全体的な生産性も低下させます。ZenDeskの調査によると、社内ITチームは毎月500件近いヘルプチケットを受理することが予想され、スタッフが最初に対応するまでに通常24時間を要することが判明しています。
UEMプロバイダを選定する際は、組織のニーズに合わせて成長しサポートチームの負担を軽減する拡張性が備わったソリューションが提供されていることを確認する必要があります。
追加のセキュリティ
貴社のデータはどの程度安全ですか。Syntonicの「雇用主レポート」は、専門家による調査の結果、87%の企業が、従業員が個人所有デバイスを使用して定期的に業務アプリにアクセスすることに依存していることがわかったと報告しています。
機密データのクラウドストレージへの移行が進むなか、従業員が業務を行っていない間に個人のデバイスに侵害が起こった場合、甚大なセキュリティ問題に発展する可能性があります。個人所有機器の持ち込み(BYOD)ポリシーは広く実施され、リモート勤務のスタッフのサポートに必要な機能にもなっていますが、企業にとっては大きなリスクとなります。
貴社が利用するUEMは、異機種混在のデバイス環境においてユーザーフレンドリーな監視を可能にするものでなければ、今日のデジタル世界の状況では有用な技術とはいえません。
UEMによる集中管理技術
FaronicsのDeep Freezeソフトウェアは、最も効果的なエンドポイントセキュリティ製品を1つのプラットフォームに統合する統合管理ツールで、ITチームの防御を強化し、管理タスクを合理化して、ネットワーク内のすべてのワークステーションの機能を保持することをサポートします。
当社のDeep Freezeソフトウェアは、デバイスに必要な設定と、IT管理者が定義した設定のスナップショットを保持し、エンドポイントを保護します。再起動するだけで、望ましくない変更や不要な変更がシステムから除去されるため、IT部門の介入も不要で、チームはすぐに仕事に戻ることができます。