近年、IT分野では「オンプレミス」と「クラウド」のどちらを選ぶべきかという議論をよく耳にします。これらのコンピューティングソリューションは、どのような業種の企業に適しているのでしょうか。ここ数年、クラウド導入企業は急速に増加しており、多くの企業がデータやアプリケーションをオフプレミス環境に保管するメリットを享受しています。実際、MSPMentorは、米国企業の70%がプライベートクラウドソリューションに投資をしている,というAberdeen Groupの最近の調査結果を紹介しています。また、RightScaleのクラウドサービス調査レポート「State of the Cloud 2015」では企業の82% がハイブリッドクラウド戦略を採用していることが明らかになりました。
しかし、ソフトウェアソリューションのデプロイ先としてオンプレミスを選ぶ企業も依然として存在します。どちらのアプローチにもそれぞれメリットがあり、どちらがどの企業に適しているかを判断することは簡単ではありません。
ここでは、オンプレミスとクラウドで迷ったときに判断材料となる4つのポイントを紹介します。
1.ソリューションのデプロイ場所
これはオンプレミスとクラウドベースアプリケーションの一番の違いです。オンプレミスでは物理サーバーとアプリケーションはすべてオンサイトに配備されますが、クラウドソリューションは他社のデータセンターのクラウドインフラストラクチャ内に格納されます。これは言い換えれば、サーバーの管理責任が自社と外注プロバイダのどちらにあるかの違いとなります。メンテナンス、システムのアップグレード、冷却設備や給電設備の配備・運用はすべて、サーバーを管理する企業の責任となります。
2.クラウドによるコラボレーションの促進とアプリケーションデリバリーの迅速化
クラウドインフラストラクチャには、オンプレミスサービスよりもメリットが多くあります。クラウドソリューション導入企業を対象としたAberdeen Groupの調査では、クラウド導入後の効果として71%が「アプリケーション管理の簡易化」、45%が「アプリケーション展開の迅速化」を挙げています。また組織の規模が大きいほど同時に実行するアプリケーションも多く、クラウド環境のメリットをより実感できる傾向にあります。
3.電気料金
BetaNewsの寄稿者デリック・ヴロダルツ氏は、ソリューションを選ぶ際の注意点として「企業はオンプレミス環境の運用に要する消費電力を考慮する必要がある 」と指摘しています。最近のサーバーは以前より省エネ化が進んでいますが、それでもかなりの電力を消費します。ZDNetのティーナ・ハモンド氏の計算では、 社内サーバー1台当たりの年間平均費用は約731.94ドルとなっていますが、これには一般的な維持・メンテナンス費用は含まれていません。社内にサーバールームを抱える大企業では、多額の費用が発生すると予想されます。
4.帯域幅
ヴロダルツ氏は、企業によってはクラウドを導入しても、コンピューティング環境で使用するアプリケーションの数と移動するデータ量をサポートするのに十分な帯域幅がない場合があると話します。この問題はクラウドへの投資を増やし、クラウドソリューションの規模と容量を拡大することで解決できますが、中にはシステムのアップグレードに際して、仮想・物理を問わず、単にオンプレミスネットワークにサーバーを追加し、インターネットサービスプロバイダから提供される帯域幅を増やす方が簡単であると考える企業もあります。ただし、この方法では運用コストも増大するという点に注意が必要です。
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