先日、Deep Freezeをご利用のお客様からコンピュータラボ内で対人距離の確保を徹底させようとしているのだがどうしたものか、という非常に興味深いお問い合わせを受けました。その後間もなく別のお客様から、学生さんに自宅からライセンス取得済みのアプリにアクセスさせるためにラボ内の「予約」コンピュータにリモートアクセスさせたいというご相談を受けました。
フロリダ大学ジャーナリズム学部のアルバカーキ氏は新型コロナウィルス感染症の世界的流行中、学生の安全を確保するために大学側が採用した対人距離確保の措置を徹底させるという任務を命じられました。同氏は学生同士の距離を保つために、一部のコンピュータからキーボードとマウスを外すことにしました。しかしこの作業は、新型コロナウィルス感染症の世界的流行が終焉するとキーボードとマウスを何百台ものコンピュータに取り付け直す必要があることを意味します。そこで、すでにDeep Freezeで保護されているのだから、とご自分のコンソールからキーボードとマウスのロック機能を使用してみたそうです。しかし、強制再起動でキーボードとマウスが有効化されてしまいます。
当社のお客様がお求めのソリューションは、コンピュータを「保護」状態に保ちながら同時にキーボードとマウスのロックを実行できる機能です。そうすれば、ユーザーが物理的にコンピュータを使用することを防止できるだけでなく、リモートユーザーに自宅からリモートアクセスさせることも可能となります。
現時点では、Deep FreezeにはEnterpriseコンソールからもDeep Freeze Cloud Consoleからも保護ロック操作を実行する機能がありません。そこで当社は、保護が再起動された時点でキーボードとマウスをロックするスクリプトを書きました。コンピュータを非保護状態にするために物理的にアクセスする必要がある場合を考慮し、1分間の遅延時間を設けています(これはいつでも可能でコンソールから実行します)。ロック状態になったコンピュータには画面に次のメッセージが表示されます。「このコンピュータは利用できません。キーボードとマウスが無効になっています」
DEEP FREEZE CLOUDのソリューション
[アプリケーション]ページにある新しいカスタムスクリプト機能を使用して、次のVBスクリプトを作成しコンピュータに展開します。スクリプトの実行前に、目的のコンピュータが非保護状態であることを確認してください。
DEEP FREEZE ENTERPRISEのソリューション
Enterpriseコンソールの[リモートで起動]機能を使用して、非保護状態のコンピュータで次のスクリプトを起動します。
スクリプトの実行
次のスクリプトを目的のコンピュータつまり[Deep Freezeが保護状態にある場合にロック]するコンピュータで実行します。
- コンピュータを非保護状態にします
- スクリプトのURL: http://faronics.org/proservices/SetupFrozenLocked.vbs
- 有効にするには、コマンドラインの下に“/lock < dfc_password >”と入力します
- コンピュータを保護します
< dfc_password >が[Deep Freezeパスワード] タブに設定されているコマンドラインのパスワードです。これは含めないでください
無効にするには、コンピュータを非保護状態にしたうえでコマンドラインの下に“/unlock”と入力します
上記ソリューションはお客様の問題解決に役立ったでしょうか。ご意見・ご提案やデバイス管理簡素化のご相談等ございましたらいつでもお気軽にご連絡ください。